野村HDに持ち上がった資産差し押さえ問題 イタリア検察当局が意向を表明

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また、イタリアのみならず、欧州銀行危機がいまだ解決していないなかで、銀行問題に関連して、唐突で、かつ、理解しにくい司法・行政手続きが行われれば、野村ホールディングスだけの問題にとどまらず、一種のシステミックリスクを誘発することにもなりかねない。その意味でも、事態の成り行きを見守りたい。

ちなみに、野村からの確認はとれていないが、欧州地域におけるトレードの資産はロンドン拠点でブッキングされていると思われる。したがって、仮に証拠金差し押さえとなった場合、それはクロスボーダーの行為となる可能性が高いことも指摘しておきたい。

(撮影:梅谷 秀司)

浪川 攻 金融ジャーナリスト

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なみかわ おさむ / Osamu Namikawa

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカー勤務を経て記者となる。金融専門誌、証券業界紙を経験し、1987年、株式会社きんざいに入社。『週刊金融財政事情』編集部でデスクを務める。1996年に退社後、金融分野を中心に取材・執筆。月刊誌『Voice』の編集・記者、1998年に東洋経済新報社と記者契約を結び、2016年にフリー。著書に『金融自壊――歴史は繰り返すのか』『前川春雄『奴雁』の哲学』(東洋経済新報社)、『銀行員は生き残れるのか』(悟空出版)などがある。

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