インサイダー取引は“割に合わない”

イー・アクセス社員逮捕、今さら聞けない基礎知識

インサイダー取引を監視するのが証券取引等監視委員会。実際の犯罪には東京地検と連携して調査に当たる

携帯電話会社イー・アクセス株をめぐるインサイダー取引に関与したとして、同社社員で元会長秘書の27歳男性が4月11日、東京地検に逮捕された。容疑は金融商品取引法違反(インサイダー取引)。ソフトバンクがイー・アクセスを買収するとの情報を公表前に入手、イー・アクセス株を買い付けた疑いが持たれている。

報道などによると、元秘書は容疑を否認しているという。真相の解明は今後の捜査を待つことになるが、元秘書は一連の取引で一時、数千万円の含み益を得た可能性があるようだ。数千万円のカネは20代の会社員にとっては、確かに大きな金額だ。だが、インサイダー取引は、リスクとリターンを考えれば、言い方は悪いがまったく“割に合わない”犯罪である。

不正取引の利益は没収、社会的地位も失う

インサイダー取引で摘発されれば、不正取引で得た利益はすべて取り上げられる。それだけではない。場合によって実名で報道され、懲戒解雇などで社会的信用・地位も失うことになる。

そもそもインサイダー取引とは何か。誰が対象になりえるのか。どうやって発覚するのか――。今さら聞けない人のために、基礎から解説しよう。

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