優秀なあの人が、敵ばかり作ってしまう理由 自分がいかに正しくても他人は聞き入れない

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しかし、自分よりも能力が低い人間を見下すような態度と、前任者の仕事内容を本人の前で罵倒する場面を目の当たりにし、応援しきれなくなったというのが本当のところです。視点も鋭く、仕事も完璧で、誰よりも真剣に仕事をしていたように見えたその人でしたが、チームの中で味方を作るということに関しては、とても勿体ないことをしていたと思います。

私は、この人のしていることを見て、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を突き付けられたような気がしました。

チームで仕事をするということは、自分の想いの強さだけではどうにもならないことがあります。その苛立ちを周りにぶつけているだけでは、何の解決にもなりません。チーム内の空気がよどんでいるときや、全体的な緩みがでているときなどは、インパクトのある行動もいい意味でスパイスになることもあります。しかしそれが、足並みを乱すようでは逆効果です。

最も大切なのはメンバーへの「敬意」

チームとして歩んでいくために最も必要なことは、メンバーへの「敬意」だと思います。それぞれ性格が違うように、得意分野もさまざまです。もちろん、切磋琢磨するために、気付いたことは指摘し合える風通しのよい環境づくりは必要です。しかしそれもこれも、土台に「相手への敬意」があってこそだと思います。

自分が簡単にできることをできない人もいます。しかし、それと同じように自分にもできないことや、至らないことは必ずあります。知らないことはお互いが教え合えばいいことですし、補い合えばいいことです。

チームで仕事をする意義は「相手の至らない部分を浮き彫りにして責めること」ではなく、「どうすればよりよく船を進めていくことができるか」と考えることです。チームの中で応援者や理解者を増やしていくことで、自分が持つ情熱がチームにとってもプラスに作用すると思います。そして、それはよりよいチームワークが生まれる源となるでしょう。そのために必要なのが、「チームメンバーへの敬意」であることを忘れないようにしたいものですね。

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アルファポリスビジネス編集部

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