ソフトバンク孫氏「No1の裏にビッグデータ」 クラウド活用術をオラクルのイベントで披露

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ソフトバンクグループはビッグデータの宝庫

ソフトバンクの資本が入っているグループ1000社は、ビッグデータの宝庫という。その1000社の中から2社のアプリを選び、ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの携帯3社のスマホユーザーがネットにアクセスし、つながったか、つながらなかったかをチェックしたという。使ったのはヤフーの防災速報と、Agoopのラーメンチェッカーのアプリ通信ログ。

10秒間以内につながらなければ、パケづまりと判断した。あと1本追加の鉄塔を造るときに、都市や郊外などどこに造ればよいのかを容易に判断できたという。

「その結果、われわれのパケットの接続率は96.7%に上昇し1位になったわけです。これは月間1.9億回、実際につないでみて、つながったかつながらなかったかを調べてみたもの」。孫氏は直近2カ月近くかけておこなった調査内容(2月10日~4月7日実施)に胸を張る。

同じ「iPhone5」同士ではどうなった?

ただ、機種によって接続率は異なるものだ。そこで同じアイフォーン5(iPhone5)同士で調査したらどうだろうか。

「昨年、『鍾乳洞でもつながるのはどっちだ』というテレビ宣伝をされて、ものすごくくやしい思いをした。テレビを見るたびに『くそー!』と頭に来てたわけですが(笑)。それが、実は今年に入り、全国的にみて電波がよりつながるのはわれわれで、KDDIさんに勝ったということがはっきりした」

同じアイフォーン5で比較した場合でも、KDDIは3Gのみで使えるエリアが多く、通信速度の速いLTEではソフトバンクのほうが足元で大きく上回っている、と孫氏は紹介した。

さらに時間帯別でも調べたところ、全体的に他社を上回ったものの、朝の通勤ラッシュだけ2位だった。「これはいかん!」ということで、朝の通勤ラッシュ時間帯にターゲットを絞り、どの駅のどこなのか、問題エリアをビッグデータの活用により見つけ出そうとしているという。

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