ソフトバンク孫氏「No1の裏にビッグデータ」 クラウド活用術をオラクルのイベントで披露
初公開!「ツイート」8200万件解析で支持率探る
2つめの活用事例がツイート解析だ。
実は、ソフトバンクは、これまでに8200万件のツイートなどの投稿を解析している。「こんなことをやっているのは、日本ではわれわれだけでしょう」(孫氏)。
ソフトバンクについてのツイートが、ポジティブか、ネガティブかを解析する。その結果をみて、反省したり、新たなイベントを打ったりするなど、行動に移しているのだという。
「ポジティブなツイートが5割を超えているのはいつか、ネガティブなツイートが5割を超えているのはいつか、これをずっと毎日見ているわけです。ソフトバンクの支持率がどうかを、毎日見ている。このことは今まで秘密にしていたのですが、今日が初めて、本邦初公開」(孫氏)。
おカネより頭を使って、純増ナンバーワンに
携帯電話を売り込む際などにも、グループ会社の資産を使った「行動ターゲティング」の手法が活用されている。
「ヤフージャパンにはさまざまなビッグデータがある。アクセスのエリアや端末の種類、利用者の性別、年齢、検索の履歴、閲覧の履歴、広告表示の履歴など。これを全部ビッグデータとして解析しながら、月間500億PV(ページビュー)の行動履歴を解析し始めている」(孫氏)という。
圧倒的なPV数を誇るヤフージャパンをグループに持つ強みが絶大といえる。これを解析しながら、顧客にどのように効果的な広告を出すかがポイントとなる。
「広告のキャンペーンをピンポイントで行う。たとえば、ドコモのユーザーで10代の女性、さらにギャラクシーのユーザーにだけメッセージを出したいということができる。そんなことを他社がやっていると思いますか。やっていないでしょう」(孫氏)。
携帯電話の純増ナンバーワンは、けっして偶然に、たまたまラッキーでは得られたものではない、というのが孫氏の主張だ。「ソフトバンクが純増ナンバーワンを5年間続けているのは、お金を使っているのではなく、頭を使っているからなんです」。孫氏はそう言い切った。
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