襟型のみならず、シャツの袖丈も重要です。実は過去にさかのぼると、清潔感は袖先で判断されていた歴史があります。ビジネスシャツは、1935年シカゴでブリーフが発売されるまで、欧米では唯一の下着でした。その名残として、下着であるシャツにアンダーシャツを合わせるという習慣が欧米にはないと聞きます。(高温多湿の日本ではビジネスシャツの下にアンダーシャツを合わせたいですが……。)
下着の役割を担っていたビジネスシャツは、ジャケット袖に皮脂がつかないよう防ぐという目的があったのです。だからこそ、ジャケット袖からシャツ袖を1センチ程度見せることが重要! チラッとシャツが覗くことで、衛生的な目的を果たしている印象を与え、人に清潔感を与えるからです。
そのため、ビジネスシャツの試着にはジャケットが欠かせません。スーツ量販大手4社をはじめ、セレクトショップであっても、試着用のビジネスシャツが用意されています。首回り・裄丈を測ってもらうだけではなく、シャツの上にジャケットを羽織ってシャツ袖が1~1.5センチ覗くことを必ず確認しましょう。
世界で戦えるシャツの選び方!
ヨーロッパでは、シャツに胸ポケットがないことが本流とされています。シャツは下着という認識だからこそ、下着にポケットが付いているということに違和感があるのかもしれません。
一方、日本を含むアジア圏では、胸ポケットが付いていないビジネスシャツの売れ行きは良くないそうです。実際、感度が高いセレクトショップであっても、お客のニーズからポケットが付いているシャツを多数扱っています。
ヨーロッパや米国などシャツ文化が定着している海外出張の際は、ポケットが付いていないシャツを着てみてはいかがでしょうか? スーツ量販店では扱いが少ないようですが、セレクトショップ・百貨店を見渡すと、胸ポケットがないシャツも一部販売されています。
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