任天堂がアップル発表会で放った「3本の矢」 「SUPER MARIO RUN」は何がすごいのか

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●App Storeに配信前に掲載され、おそらく専用で作られたと思われる予約・通知システム
●縦持ちである
●反射神経系ではないランゲームである
●ちゃんと「マリオ」である

 

まず、予約・通知システムですが、ソーシャルゲームで言ったら「UR(ウルトラレア)」クラスの「マリオ」だからこその前例のない優遇処置で、発表会前半の日本時間2時25分に発表されたことからも、日本、そして任天堂に対してアップルが配慮をしていることがわかります。

次に縦持ちであること。2Dのランゲームは通常横向きで作られていることがほとんどです。横向きのゲームのほうが、スピード感の演出やステージ上のギミックの事前通達には有効なのです。

今回のマリオは縦持ちであることで、通勤電車の中でも気軽に遊べ、より広いユーザー層に訴求することが可能になります。そして、ステージの構成も横方向だけではなく縦方向にも使えることから、さらにステージ設計に妙味が出ますし、「死にゲー」「覚えゲー」としての新しいゲームスタイルを、作りつくされた感のある「ランゲーム」に与えることが可能となります。

「パタパタ」や「キラー」を使ったステージ構成が縦方向にも横方向にも可能になる、と言えば、スーパーマリオを遊んだことがある人には必ずピンとくるかと思います。目の前に表示された設置物やワナに瞬時に反射神経だけで対応していくゲームではなく、「ステージ攻略」を死にながら覚えていくランゲームが任天堂クオリティのステージ設計やレベルデザインで作られると考えると胸が熱くなります。

つまり、「SUPER MARIO RUN」は新しいランゲームでありながら、ちゃんとマリオなのです。1本目の矢は王道中の王道タイトルが、定番中の定番ジャンルに新風を巻き起こす、といったところでしょうか。

壮大な人間ドラマがソーシャルにあふれる?

2本目の矢は「ファイアーエムブレム」です。「ファイアーエンブレム」と言ってしまうと、必ずコアなファンに「エ・ム・ブ・レ・ム」と訂正され、にわかファンなのがバレてしまうので注意しましょう。

このゲームは「シミュレーションロールプレイングゲーム」というジャンルのゲームで、将棋のようなゲームをしながら、キャラクターを育てていく仕組みです。

特筆すべきが「恋愛システム」をはじめとする人間ドラマで、すべてのキャラクター同士に相性や関係値があり、それがゲームプレーによって変化し、「戦記物語」の裏側の壮大な人間模様をプレーヤーに提供してくれます。

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