iPhone7が「超魅力的な端末」といえる理由

頻繁に使う要素をしっかり磨き込んだ

日本の消費者にとっては、日本の社会インフラに根付いたFeliCaを用いたシステムにiPhoneがとうとう対応したことが、もっとも興味を惹くだろう。アップル独自の決済システムApple Payに対応する形でFeliCaがiPhoneにも搭載されることになった。

これにより、Suicaをはじめとする交通系決済サービスやiD、QUICPayといったクレジットカード型サービスほか、FeliCaを用いたポイントサービスなどがiPhoneで利用可能となる。なお、別掲載の記事(新型iPhoneに「日本専用機」が出現したワケ)にも記したように、FeliCaを搭載するiPhoneは日本でしか販売されない。FeliCaを搭載するApple Watch series2も日本限定だ。

iPhone 5S以降、もっとも魅力的な進化

ユーザー体験にもっとも大きな影響をもたらす要素を磨き込んだ(筆者撮影)

事前の噂から透けて見えていたiPhone 7は、「素晴らしく魅力的なハードウェア」とは言いにくいと感じていた。少なくとも筆者は、ハードウェアそのものではなく、ソフトウェアやサービスとの組み合わせに活路を見いだすしかないのだろう、と構えていた。

しかし、その予想は裏切られた。「鏡面仕上げが施されたジェットブラックという新色の追加」「ホームボタンのソリッド化」「プロセッサ、GPUの高性能化」――。こうして字面だけで見る上では、単なる正常進化にしか見えないだろう。しかし、カメラ、ディスプレイ、オーディオなど、ユーザー体験にもっとも大きな影響をもたらす要素を磨き込んだ意義は大きい。

今回は、指紋センサーのTouchIDを搭載したiPhone 5S以降、もっとも魅力的な進化といえるのではないだろうか。その進化(違い)は”体験の質”の向上であり、市場ルールをひっくり返すようなものではない。しかしながら、市場を見回しても本質的な意味でのiPhoneのライバルが見あたらないと感じるのもまた事実だ。

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