iPhone7が「超魅力的な端末」といえる理由 頻繁に使う要素をしっかり磨き込んだ

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本体の上下に内蔵されたスピーカーユニットは、本体画面を横方向にすることでステレオ音声となる。迫力の……というと、やや言い過ぎという印象もあるが、2倍の音圧を得ることが可能なため、これまでより映像やゲームなどのコンテンツを楽しむ際のフィールドが拡がるに違いない。

iPhone7ではヘッドホン端子を廃止。Lightning端子対応のEarPodsが同梱される(筆者撮影)

iPhone 7ではオーディオ関連の変更点が他にも二つある。ヘッドホン端子の廃止と、より簡単なワイヤレスオーディオ体験の提供だ。この二つは密接に関係している。

アップルはヘッドホン端子廃止の理由を、限られたiPhone内の空間をより効率よく利用するためだとしている。iPhoneの充電・通信端子でもあるLightning端子には、もともとデジタル音声出力信号が出ている。ヘッドホン端子の廃止とともに、Lightning端子への移行を促すことを”勇気を持って決断”したと、上級副社長のフィル・シラー氏は話した。アダプターが同梱されており、従来のヘッドホンも利用可能だ。

AirPodsはマルチマイクによる音声入力も可能

アダプターが同梱されている

アップルが最終的に目指しているのは、ヘッドホン/イヤホンのワイヤレス化なのだろう。iPhone 7と同時発表されたAirPodsは、近づけるだけで簡単に自分のiPhoneと関連付けることが可能で、左右それぞれの耳用ユニットはセパレート設計になっている。左右それぞれのイヤーユニットには別々のマイクロフォンも入っており、マルチマイクによる音声入力も可能だ。

さらには加速度センサーと近接センサーを内蔵。加速度センサーは再生などの操作を行う際に利用し、近接センサーは耳への装着を確認するために用いられる。たとえば両耳に装着すると自動的にスピーカーからAirPodsへと音声出力が切り替わり、片耳を外すと一時停止。元に戻すと再生再開。さらに両耳を外すと停止といった振る舞いで動作する。

この製品のために開発されたワイヤレスオーディオ技術は、Beatsのオーディオ製品でも活用される。

日本市場限定のニュースもあった。

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