ギター名門ギブソンの“仰天"TOB会見 買収先のティアック社長とロックで競演
同日の17時から行われた記者会見の席上、ギブソンのジャスキヴィッツ会長が、「英社長は良き友達であり、ギターパートナーでもある」と発言。
ティアックの英社長も、「私にとってギターはライフワーク(趣味)で、中学生の頃からギブソンブランドを知っていた。ギタリストの憧れであるギブソンと提携できることは夢のようだ」と応じるなど、経営者としてだけでなく、ギタリストとしても良好関係にあることを互いに強調した。
ただ、ギブソンの提示するTOB価格は31円。ティアック株の3月29日終値58円に対して47%も低いため、ティアック側はその価格の妥当性については意見を保留している。
オンキヨーも含めた3社連合に発展へ
エレキギターだけでなくアコースティックギターやマンドリンなど幅広い製品を扱い、世界中のミュージシャンに支持を受けるギブソン。対するティアックは、プロ用音響機器や業務用音響映像機器などを展開する。
音楽・音響という共通項はあるものの、「具体的な相乗効果はどこに」と、一見首を傾げたくなるような組み合わせ。ただ、会見の内容からは、両社の提携の狙いがくっきりと浮かび上がった。
今回の提携により両社は、音響メーカー老舗のオンキヨーを含めた3社で、製品展開や開発を進める計画だ。
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