ギター名門ギブソンの“仰天"TOB会見 買収先のティアック社長とロックで競演

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ギブソンは昨年1月にオンキヨーに出資しており、「(今回のティアック買収は)日本市場に本格的に注力し、投資することを意味している」と説明する。また、「世界のあらゆる音楽愛好家及びクリエーターの嗜好や経済力に合わせた製品を提供できることになる」(会社側)としている。

一方のティアックも、オンキヨーと相互に株式を保有する関係にある。昨年9月末現在で、オンキヨーはティアックに対し10.0%を出資、逆にティアックはオンキヨーに対して9.4%を出資している。また、ギブソンのオンキヨーに対する出資比率は13.3%となっている。

3社の機器を組み合わせたライフスタイルを提案へ

ティアックはハイエンドオーディオの開発技術を保有するだけではない。記録・再生技術に強みを持ち、ミュージシャンがレコーディングツールとして愛用する音楽制作機器「TASCAM(タスカム)」ブランドを展開している点でも、音楽業界では知られている。

会見上、英社長は「いわばファミリーというか、3社連合のような形で(今後のビジネスを)進めていきたい。たとえば、ギブソンのギターを弾いて、ティアックのタスカムで録音し、それをオンキヨーのヘッドフォンで聴く。お客様(ミュージシャン)にそのようなライフスタイルを提案していきたい」と語り、3社の連携を強化する姿勢を明確にした。

ギブソンとティアックは共同でのマーケティング活動やグローバル市場での合理化活動も見据える。

次ページ買収劇に「ビビった」の声も
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事