「勉強の敵」スマホを味方につける3つの方法 手放せないなら、使い方を思い切り変えよう

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スマホ所有率は中学生が50%以上(80%近いというデータもある)、高校生が80%以上(90%以上というデータも)となっており、さらにスマ勉というスマホを使っての勉強する高校生の割合が60%というデータもあるほどです。これだけ多くの子どもたちが所有し、いつも手元においてある“頭脳”を問題視するだけでなく、180度逆転発想し、学習面に使わない手はありません。

もちろん、この“頭脳”、非常に多くの機能があり、ゲーム、SNS(LINEやメールなども)、動画などは、子どもたちは積極的に使いたがりますし、特にSNSは使えなければ友人関係に大きな影響を及ぼすものとして、現代の中高生の必需品となっています。

実際、これだけの多機能なマシンですから、学習能力を高めることに使っている生徒もいます。多くは、辞書機能を使っていたり、レポート作成の題材をネットで検索するといった使い方が多いでしょう。また、英語力を高めるために、無料記事として無数にある英語の記事を読むことや、無料サイトの英語音声を使ってリスニング能力を高めるということもよくありますね。最近では、動画による授業を聞いて学習するというスタイルも市民権を得てきていると聞きます。

これらの使い方は学校で教えられたものではなく、生徒が自分たちの工夫で使っており、上手に使っている人はたくさんいます。上手に使うことで、無駄な時間を削減できたり、やる気を引き出したりする仕組みとして使うこともできるのです。ノート、筆記具をいつも手元においてあるという生徒はほとんどいませんが、スマホをいつも持っているという生徒は無数にいることでしょう。これだけ、いつも必携しすぐに活用できる環境ができているのですから、スマホは勉強道具の一部と考えてもいいのではないでしょうか。

スマホを上手に学習に使うには?

それでは、上手に学習に使っている生徒はどのようにしているのか、いくつかご紹介しましょう。

なお、スマホを使って勉強というと、アプリを使うのが主流のようですが、今回はそのような紹介ではなく、スマホの基本的機能を使うことによって、効率化、継続化していくことを紹介します。

1.学習で最も重要なスケジュール管理、TO DO管理

私は「子ども手帳」というものを考案し、書籍でも紹介していますが、これはアナログの手帳を使って、子どもが日常的に前向きに勉強するようになるための習慣化ツールです。

しかし、小学生でしたらそれでいいのですが、スマホ所持率の高い中学生、高校生にはデジタルのほうが効果的、効率的である場合が少なくありません。そこで、スマホのスケジュール機能を使って、次の3つのことをやります。

次ページ手順はあともうひとつ
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