ディズニーシー、ダッフィーなぜバカ売れ? スプリングヴォヤッジを半月早めたワケ

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30周年の来年度に“いい形”でつなげる

加えて、来2013年度(13年4月~14年3月)は、TDRにとって開業30周年(TDSは当時なく、実際にはTDLの30周年)に当たる記念イヤー。オリエンタルランドでは、4月15日から来年3月20日までのほぼ1年にわたって、30周年イベント「ザ・ハピネス・イヤー」を開催する。

前回、過去最高の入場者数を記録した08年度は、実は開業25周年の記念イヤー。通年でのイベントでTDR全体が大きく盛り上がった。今回も、30周年となる来13年度に過去最高の入場者数を狙うというのがオリエンタルランドの従来からの方針だったが、足元の勢いからすれば、この12年度中に更新してしまったほうが、来年度に向けて弾みがつくというものだろう。

そうした中、3月18日にスタートして、6月30日まで続くスプリングヴォヤッジには、今12年度の勢いを来13年度にブリッジするための役割も期待されそう。

オリエンタルランドは例年、4月と10月に、半年ごとの入場者数データ速報を発表している。スプリングヴォヤッジがはたして決算期末の入場者数を押し上げ、来年度の30周年に“いい形”でつなげることができるかどうか。結果は早ければ4月1日にも、同社から発表される。

(撮影:尾形 文繁)


 

大滝 俊一 東洋経済 記者

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おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

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