ディズニーシー、ダッフィーなぜバカ売れ? スプリングヴォヤッジを半月早めたワケ
上西社長に現場で直撃、ヴォヤッジを早めた狙い
TDSで春のイベントとしてスプリングヴォヤッジを行われるのは今年が2回目。初めて行われた昨年に比べ、大きく変わった点は1つ。昨年2012年は4月3日~6月30日と年度替わり後の4月からスタートしていたのを、今年は3月18日~6月30日と半月前倒しし、その結果、期間も半月延びたことだ。オリエンタルランドはなぜ、そうしたのか。
その疑問を投げかけるのに最適なキーパーソンが、スプリングヴォヤッジ初日の現場に姿を見せていた。メディテレーニアンハーバーで行われた「リドアイル・ウェルカム・トゥ・スプリング」の観客席入り口付近で、1人視察していた、オリエンタルランドの上西京一郎社長である(写真)。
まもなく決算期末を迎えるオリエンタルランドの今2012年度(12年4月~13年3月)。投資家やアナリストの間で注目されているのは、TDRが過去最高の入場者数(従来は08年度の2722万人)を更新することができるかどうかだ。
オリエンタルランドは、昨年10月時点で今期の年間入場者数予測を2710万人まで引き上げている。上西社長は「今日(3月18日)も風は強いが、残りの土日が雨などの天候要因で崩れなければ、“いい形”で終わるのではないか」と含みを持たせた説明をする。
この時期にスプリングヴォヤッジを前倒しして、ぶつける効果についてはどうか。「(4月から行った)昨年は第1四半期(12年4~6月)の入場者数底上げに貢献した。TDSの魅力をバージョンアップしたといえる。今回は、宿泊される方も多い春休みから実施することで宿泊客の方々にも楽しんでもらえると考えている」(上西社長)。
つまり今回は、1年のうちでも、天候要因などから最も集客が厳しい第4四半期(1~3月)の底上げに、スプリングヴォヤッジを生かしたいというのが、オリエンタルランドの意図のようだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら