三菱UFJより高収益、世界一の銀行OCBC 米ブルームバーグも認める、シンガポールの金融力

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シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズホテル。1人当たりGDPは米国や日本よりも上(筆者撮影)

ここまでインドネシア、タイ、マレーシアとオススメの投資先について紹介してきましたが、今回はシンガポールです。

高付加価値企業と、優秀な人材が集まる国

シンガポールは多くの方もご存じかと思いますが、ASEAN随一の豊かな国です。IMFの統計によると、2011年時点でシンガポールの1人当たり名目GDPは約4万9300ドルと、日本(4万5900ドル)はもちろん、米国(4万8300ドル)も上回る、世界有数の豊かな国です。

ここまで成長してきたシンガポールは、必然的に金融やIT、医療や教育といった高付加価値産業を世界から集めるべく、競争力のある税制や規制を整えています。

こうした制度だけでなく、企業へのサポートにも積極的です。知り合いのIT起業家のところには、シンガポールに拠点を作ってくれれば、法人税を優遇するうえ、現地でエンジニアを採用した場合にはその人件費も政府が全額負担するというオファーがあり、長期的には本社機能をシンガポールに移すことを考えているようです。

発足からわずか10年でバイオテクノロジーの世界的な研究拠点となった「バイオポリス」も、上記の高付加価値産業を呼び込むべく、同国政府が全面バックアップしている施設です。

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