こうした富裕層を中心とした資産の流入により、富裕層向けの金融サービスはシンガポールで拡大してきています。そのなかで、シンガポールの投資先としてオススメしたいOCBCも、個人や法人向けの金融サービスはもちろん、傘下のバンク・オブ・シンガポールを通じてプライベート・バンキングサービスを積極的に展開しています。
OCBCの収益性は三菱UFJFGよりも、数段上
私たちのお客様の中にもシンガポールに移住をしたい、もしくは今後検討していく方は増えてきています。そうした方の紹介を通じて、バンク・オブ・シンガポールとは何度か面談をしてきたのですが、ヘッジファンドなど投資先の選択肢が非常に多く、国内のプライベート・バンキングと比較しても競争力が高いと感じています。
日本の金融機関の中でも高い収益力を誇るMUFGと比較しても、その収益性の高さは群を抜いています。ROEも10%程度とグローバルな金融機関の中でも高いことに加えて、リーマンショックが発生した2008年でも、収益が安定していたことは特筆すべきポイントです。
これまで紹介してきた企業と比較して成長性は見劣りしますが、世界有数の豊かさへと発展してきたシンガポール企業の多くは、成長性で他国の企業に劣ることは産業構造上からも致し方ないことと言えます。