上から目線で期日後の催促をしてはいけない 相手の非を責める態度は逆効果になることも

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逆にあからさまに、相手の非を責めるような態度で接すれば、「騒ぐほどの書類じゃないだろう」「いま、忙しいんだ」「安い料金のくせに」など、相手はできない理由をあれこれ考えはじめます。結果、逆恨みや逆切れにもつながります。

たとえば、広告代理店のAさんは、「まさかお忘れではありませんよね」と不快な言い方をされたことをきっかけに、その相手と二度と仕事をしなくなりました。同様にフリーランスライターのBさんも「あなたみたいに仕事が遅い人は見たことがない」と言われて、関係を断ち切ったそうです。このように催促の言い方ひとつで人間関係に決定的なヒビが入ることもあるわけです。

また、保険、各種保守、リース関連をはじめ契約関連の話なら、「うるさくて面倒だから、契約自体をやめた」とせっかくの契約がキャンセルされてしまうこともあります。スケジュールを守ってないことに対して相手は十分に悪いと思っています。どれだけ腹が立っていても、相手を尊重した丁寧な態度で接することが大切です。

おカネ絡みの催促は事務的に対応する

「入金の催促や督促の場合は、相手の面子をつぶさないように、できるだけ事務的に話すのがポイント」と話すのは、塾を運営しているCさん。「個人でも企業でも、入金の遅れを指摘されるのは恥ずかしい」(Cさん)という気持ちへの配慮が背景にあります。

そのため、多くの企業はまず郵便物やメールなどで事務的に催促します。自動引き落としの場合は、引き落とせなかった時点で、入金確認ができなかった旨のハガキが自動的に発送される仕組みを構築している会社も少なくありません。

自分でメールを送る場合も、事務的な態度に徹します。「催促のときには、どの企業に対しても、まったく同じ文面のメールを淡々と送ります」と話すのは、商社で働くDさん。ただし海外の企業に対しては、いついつまでに支払わないと取引停止ですといった強い一文も事務的に入れているそうです。

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