「35歳以上婚」を達成する男女の"3つの資質" 50人以上を取材して見えてきたこと

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婚活を終えたら、今度は「本丸」である妊活がスタート。東日本大震災があって子作りは保留している期間も基礎体温を記録して準備をしていた。そして、周平さんとの合意を得て、不妊治療のために通院を始める。婚活以上に大変な日々だったと裕子さんは明かす。

婚活以上に大変だった妊活

「婚活は自分のモチベーション次第で頑張ることができますが、妊活は夫の気持ちにも配慮しなければなりません。排卵日が近くなったら病院に行ってタイミングを教えてもらっていましたが、『明日と明後日はタイミングだから早く帰って来てちゃんと協力して』と上から言ってしまうと男性は気持ちが萎えますよね。オレは種馬なのか、と。『できればお願いしたいな~』と言ってみて、その夜はダメだったら翌朝にもう一度お願いするといった気遣いが欠かせません。

タイミングの周辺でケンカするのは最悪です。言いたいことがあってもグッとこらえました。忙しい仕事の合間をぬって通院して、ホルモンバランスを改善する注射などを我慢しているんです。ケンカをしてタイミングを外してしまったら、1カ月の苦労が台無しになってしまいます」

努力の甲斐があり、妊活を始めて9カ月後には妊娠することができた。しかし、すぐに重度のつわりで苦しみ、30週で出産をしてしまう。1キロ未満で生まれた息子はそのまま保育器に入り、妊娠高血圧症にかかった裕子さんも入院することになった。

「39歳だったので明らかに高齢出産でした。もっと早くに産んでおくべきでしたね……」

目標達成のためにはおカネも労力も創意工夫も惜しまない裕子さんの生活は今も変わらない。第2子が欲しいけれどさらに高度な不妊治療には夫が前向きではないため、月々5万円もするサプリメントを購入して摂取している。家族の食は充実させたいという目標もある。特に夕食は大切にしたい。

でも、仕事が忙しい。買い物の時間を短縮するために、食料品や日用品はすべてネットで購入している。

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