今回は「努力のプロ」とも言える晩婚さん女性に登場してもらう。元コンサルタントで現在は税理士として多忙な日々を送っている谷口裕子さん(仮名、42歳)だ。裕子さんが婚活をスタートしたのは33歳の夏。きっかけは、1年間付き合った8歳年下の恋人との別れだった。
「合コンで見初めてもらった彼でした。自分があって、いつも前を向いている男性だったので付き合うことにしたんです。私はその前も8歳下の学生さんと恋愛していました。私自身も実年齢より若い気持ちでいるので、年下の男性とお付き合いするのは違和感がありません。年上から可愛がられるタイプではないという理由もありますけど」
デニム生地のワンピースと金色のチェーンネックレス姿の裕子さん。女優の賀来千香子に少し似ている美人だ。8歳年下の男性から言い寄られても不思議はない。ただし、彼らが裕子さんとの結婚を真剣に考えるかどうかは話が別だ。
「彼は公認会計士として監査法人に入って1年目だったので、しばらく結婚する気はないと言われました。挙句に浮気されてしまって……。次は絶対に結婚できる誠実な人と付き合うと決めました」
結婚したい理由はひとつ、子どもが欲しい
裕子さんはまず自己分析をした。両親から急かされてもいないし、経済的にも十分に自立できているし、親しい友だちもいる状況で、なぜ自分は結婚したいのか。答えはひとつだった。子どもが欲しい。
「私は昔から子どもが大好きなんです。30代での婚活が大変なことはある程度予想できていたので、苦しいときに立ち戻るところが必要だと思いました。私の場合は、それが子どもです」
次に、目標達成までの期日設定とアクションプランの作成である。結婚相談所に入るのは「最終手段」にしたかったので、年末までの半年間はネット婚活サービスなどを利用して自力で相手を探すことにした。「週に1人は新しい男性と会う」を自らに課し、達成できないときは都内各地で開かれている婚活パーティーに参加。半年間ではよき男性と巡り合えなかったものの、さまざまな学びを得たと裕子さんは振り返る。
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