「会社が辛い」を変えるたった"3つの習慣" 打開のコツは意外なところにある

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きっと、前向きな気持ちになった自分に気づくはずです。

あえて弱さをさらけ出す

最後は、「あえて弱さをさらけ出す」についてです。あなたは自分の欠点が気になりますか? あの人にはできるのに、自分にはできない……。他の人よりもここが劣っていると感じる……。でもそれは、本当にあなたの欠点でしょうか。

欠点と強みとは、反対側にあるのではありません。強みは、弱さの延長線上にあります。何もないところから、いきなり強みは生まれません。

たとえば、私の知人の中には、口べたなことを気にしている人がいましたが、彼は自分の弱みをしっかりと認識しているために、人一倍、一生懸命に伝える熱意を持っていました。それが相手にも伝わっていたために、彼が思うほどには、周囲はそれを欠点だとは感じていませんでした。声が小さいことがコンプレックスだという人もいましたが、相手に聞いてもらおうと努力することで、内容が研ぎすまされるようになっていました。その人が話し始めるとみんなが揃って耳を傾けるという強みに変えていたのです。

ですから、欠点を隠してはいけません。隠せば、それは欠点のままです。勇気を出して、あなたの欠点を自分から周りの人に話してみます。他人に話すことで、まずあなたが自分の欠点を客観的に受け入れることができます。そして、弱さをあえて他人に見せることで、あなたの自信にもつながります。

人間関係を築くうえでは、相手を否定するのはよくないといいますが、いちばんしてはいけないのが自分を否定することです。あなたが味方をしてあげないのに、どうして他人があなたの味方をしてくれるのでしょうか。周りの人と良好な人間関係を築きたければ、まずあなたが自分の味方をする必要があるのです。

実際にこのような人をよく見かけるのではないでしょうか。「自分はスポーツは全然ダメなんだ」と言う人に限って、勉強や芸術など他の面で秀でていた。「自分は細かい仕事には向いていないんだ」という人に限って、細かい仕事でもミスをせずに乗り越えていた。

自分の欠点を他人に話すことで、まず自分自身で受け止めて、そこから欠点を強みに変えていくことができるようになります。弱さも見せられるようになれば、自然とあなたの魅力も増していきます。この世の中に完璧な人はいません。すべてが強みの人は存在しません。それなのに強い面しか見せないようにすることのほうが不自然だと思いませんか。

ぜひ実践してみてください。

坂本 松昭 マネジメントストラテジスト

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さかもと まつあき / Matsuaki Sakamoto

神奈川県生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了(理学修士)。政策研究大学院大学修了(公共政策修士)。専門は、経営管理、データサイエンス。

都市銀行勤務を経て、現在は大手企業に所属。単独部門では解決できない全社的な問題解決に取り組むほか、中小企業経営にも参画の経験がある。組織力強化のためのメソッドを提唱し、多くの職場で成果を出している。

著書に『誰がやってもうまくいく!最強の組織づくり』(同友館)がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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