かつやvs.松屋、「カツ丼戦争」勃発! ロース肉増量で迎え撃つアークランド
カツ丼・トンカツ専門店「かつや」を展開するアークランドサービスが好調だ。
揚げ物系の食材であるため、牛丼などに比べればオペレーションが複雑で多店舗化が難しいとされるカツ丼・トンカツ業界。その中で店舗数では首位に立ったアークランドサービスだが、早くも牛丼など同じ外食の異業態大手から、この業界に触手を延ばす動きが盛んになりつつある。
和幸、浜勝、さぼてん抜き、店舗数首位に
アークランドサービスは、新潟地盤にホームセンターを展開するアークランドサカモトの子会社。前2012年度(12年1~12月)は売上高127億円(前期比17%増)、営業利益19.6億円(同32.3%増)と過去最高を記録した。
店舗数もトンカツ業態としては209店(その他業態も含めれば219店)に達した。トンカツ業界のライバルとの比較では、和幸グループが展開する「和幸」約170店、リンガーハットの「浜勝」105店、グリーンハウスグループの「新宿さぼてん」74店などに差をつけた。
業績好調の理由は主力業態「かつや」の既存店売上高が順調に増えている点にある。07年から客数拡大キャンペーンとして、それまで年4回程度だった季節限定メニューの投入回数を、8回、12回と徐々に拡大、12年は期間限定の値引きも実施した。さらに宅配や持ち帰り弁当といった店舗増収策を積極的に導入してきた。
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