かつやvs.松屋、「カツ丼戦争」勃発! ロース肉増量で迎え撃つアークランド

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その結果、「かつや」既存店売上高の前年度比伸び率は、アークランドサービスがジャスダックに上場した07年度こそ97.1%と前年を下回ったが、以後は、テレビのバラエティ番組露出の反動があった11年度を除き、100%超を維持している。

営業時間は短いのに、月商は牛丼店並み

「かつや」1店舗あたりの月商は07年度の670万円から12年度には722万円まで上昇した。営業時間が朝10時30分~深夜2時と、24時間営業の多い牛丼チェーンより短いにもかかわらず、月商ではほぼ同水準まで拡大している。

FCでの出店が拡大していることも業績押し上げの要因だ。これまで直営店とFC店の出店数比率はほぼ1対1だったが、12年度からFCの出店数を増やす方向に舵を切った。前12年度の出店は直営10店に対し、FCが27店と大きく上回った。

この結果、12年12月末の店舗数は直営103店に対しFC116店(11年12月末は直営99店、FC94店)と、FCが直営の店舗数を3期ぶりに上回った。

今後は「直営店とFC店の店舗数比率を1対2まで引き上げたい」(玉木芳春常務)としており、FCによる出店を加速化する方針だ。直営店より経費がかからないFC店が増えたことで採算が改善している。

松屋、「100店ぐらい一気に増やせる」と本腰

業態トップとしてこれで安泰、というほど外食業界は甘くない。三光マーケティングフーズが焼き牛丼「東京チカラめし」で牛丼業界に風穴を空けたことにより、同じ外食業界内部でも、他業態への進出が注目を集めている。

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