悪臭、ハエ…超迷惑「ネコ屋敷」への対処策は 「飼い主をアパートから強制退去させたい」
まず、飼い主の多くが、ペットに深い愛情があるため、飼育方法に独特の価値観を持っています。この特性をきちんと認識しないと、訴訟が泥沼化し、長期化し、逃げ場のない感情的対立となります。
次に、訴訟という選択肢を選んだ場合には、手続き遂行の責任と負担は賃貸人(貸し主)が負うことになります。また、激しい感情的対立で、双方の非協力、嫌がらせ、非日常の人間関係に直面します。
さらに、臭気の測定や鑑定に依存する訴訟活動となる場合ですと、飼い主のペットの種類・数・管理飼育状況、臭気の程度・範囲・季節や時間、建物の構造や貸室の位置関係、問題飼育者の改善の状況、他の居住者のペットの飼育状況等を考慮して、建物の広範囲にわたる受忍限度を問題としなければなりません。
交渉するにあたって、注意すべきポイント
そこで、交渉戦略策定については、次の点に注意が必要です。
(1)問題の飼い主に、改善の努力や話し合いの意思が認められる場合には、いきなり明け渡しの要求をするのではなく、これまでの交渉の成果と課題を分析し、明け渡しと継続の両面から交渉戦略を再検討すること。
(2)その上で、訴訟による明け渡し請求を選択する場合には、訴訟の限界を十分認識した上で、他の居住者、賃貸人及び管理会社の理解と納得を得ること。
渡邉弁護士はこのように説明していた。
心理学を活用した法的交渉が特徴。ペット問題等の相談や事件依頼は日本全国から。セカンドオピニオンや引き継ぎ依頼も多い。
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