武蔵が沈んだ「レイテ沖海戦」に何を学ぶか 「現代に通じる教訓」が3つあります
「レイテ沖海戦」をご存じだろうか。太平洋戦争末期のフィリピンをめぐる日本と連合国との決戦で、「史上最大の海戦」とも呼ばれている。
この戦いで日本は壊滅的な被害を受けて敗北するが、そこには現代の我々も学ぶべき教訓がいくつも存在する。その「現代に通じる教訓」とはいったい何か? その答えは「日本史」を知ることで見えてくる。
「日本史を学び直す最良の書」として、作家の佐藤優氏が外交官時代、肌身離さず持ち歩いていた「伝説の学習参考書」が、全面改訂を経て40年ぶりに『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世 教養編』『いっきに学び直す日本史 近代・現代 実用編』として生まれ変わり、現在、累計15万部を超えるベストセラーになっている。
本記事では、同書の監修を担当し、東邦大学付属東邦中高等学校で長年教鞭をとってきた歴史家の山岸良二氏が、史上最大の海戦「レイテ沖海戦の教訓」を解説する。
「戦艦武蔵」ついに発見される!
「戦艦武蔵(むさし)、フィリピンの海底で発見される!」
2015年3月、そんなニュースが日本中を沸かせました。
米マイクロソフト社の共同創業者、ポール・アレン氏の率いる探査チームが、8年の歳月をかけ、ついにフィリピンのシブヤン海、水深1000メートルの海底に眠る「戦艦武蔵」を発見したのです。
公開された映像には、菊の紋章が剥げ落ちた艦首やアンカー、艦尾のスクリューなどが次々と映し出され、多くのファンはもとより、当時の関係者も深い感銘を受け、在りし日の雄姿に思いを馳せました。
この「武蔵」の最後の戦いとなる、太平洋戦争の天王山とも言われた「レイテ沖海戦」。その「敗北」から、現代に生きる私たちは何を学ぶべきなのでしょうか。
今回は、「繰り返される歴史」をテーマに、「レイテ沖海戦の教訓」を解説します。
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