オバマ大統領が「広島の折り鶴」に込めた意味

歴史的訪問の裏側に被爆少女との接点を見た

この折り紙の購入先を聞いてもっと驚きました。なんと折り紙は100円均一の店で売っている商品だったのです。1セット24枚入りで、お値段は当然100円。つまりオバマ大統領の折り鶴は1羽4円ほどだったことになります。

12歳で逝った少女サダコの思いやり

オバマ大統領は、なぜ折り鶴を贈ったのか、アメリカで折り鶴は浸透しているのか?そのヒントが「SADAKO」というキーワードにありました。アメリカの学校における平和教育の場で使われている教科書のタイトルです。オバマ大統領が広島平和記念公園を後にする時に立ち寄った、原爆の子の像、そのモデル・佐々木禎子(さだこ)さんが、まさにSADAKOという教材になっていたのです。

禎子さんは2歳の時に被爆。その後10年間元気に暮らしていましたが、12歳の時に突然白血病を発症しました。入院から亡くなるまでの8カ月あまりの間に1500羽の鶴を折りました。借金のある親を気遣い、紙は薬の包装紙でした。当時高価だった痛み止めなども我慢していました。家族が自分の心配をしないよう自分が不治の病であることを「知らないふり」までしていました。

口には出せないけれど・・・

禎子さんは鶴を折ることに集中することで、痛みや不安を紛らわせていたのかもしれません。禎子さんのそうした人を思いやる心が、平和の基本なのだと遺族は今も訴えています。

オバマ大統領が原爆資料館で最も興味を持って眺めていた小さな鶴は、この禎子さんが折ったもの。禎子さんとは二歳違いの兄、雅弘さんはオバマ大統領が贈った鶴を見てこう話しました。

「アメリカの大統領として口には出せないけれど、そうしたすべての意味が鶴に込められている。当然謝罪の気持ちも、です」

(写真はTBSテレビ提供)

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