巷の「BABYMETAL論」は、ほぼ間違っている この3人組は、なぜ世界で成功できたのか

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YUI-MOAの振り付けは小柄な少女向けに作られており、あの激しいダンスパフォーマンスを成長後にも続けられるのか?といった具体的な心配事もファンの中にはあるという。

しかし、ライブでのパフォーマンスは、CDや音楽ファイル配信とは異なり、コピーが蔓延しにくいうえ、簡単に真似もできない。

B氏が話していたように「武道館ライブのときに、彼女たちを知っておきたかった」と思っても、もうそのライブに参加はできない。こうした参加型イベントで、強烈な存在感をグローバルで示しているBABYMETALは、今後しばらくは活動と成長をやめることはないだろう。

世界中どこの国でも日本語で歌う

「その日はいつか来るとは覚悟している」という3人だが、C氏は次のように話した。「世界中、どの国のフェスでも彼女たちは日本語で歌い、会場を沸かせている。日本語で会場を盛り上げられるワールドクラスの歌手がほかにいるだろうか? BABYMETALというプロジェクトが終わるときが来たら、SU-METALはトップクラスのバンドからボーカリストとしてのスカウトが来るはずだ」。

先日、米国でAlternative Press Music Awardsの授賞式が開催された。このときBABYMETALは惜しくも受賞を逃したのだが、授賞式イベントではBABYMETALとロブ・ハルフォード(“メタル”というスタイルの元祖を作ったと言われるJudas Priestのボーカリストで“メタルゴッド”の愛称で知られる)が共演。SU-METALと共にメタルの神がヒット曲を歌い、YUI-MOAの2人がミニギターを演奏するパフォーマンスを成功させて話題を呼んだ。

ライブでのパフォーマンスを人気の源泉とする彼女たちの進化には、まだまだ先の物語があるようだ。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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