安い靴ほど「靴磨き」をサボってはいけない 若いうちに覚えておきたい「靴メンテ」のワザ
まずは「扉のついた靴入れにしまいこまない」こと。革靴が最も嫌うのは湿気だ。革が痛むし、場合によってはカビも生える。扉のついた靴入れは高温多湿になりがちな環境。実は革靴にとっては最悪というわけだ。「できれば扉のない靴入れに入れておく。扉がある靴入れなら、頻繁に扉をあけて、空気が入り込むようにしておくのがいいでしょう」(堀江氏)
もう一つは「木製のシューキーパーを使って保管する」こと。靴は足の甲の部分にでやすい履きジワから劣化しやすい。靴を脱いでそのままにしていると、この履き皺にゴミやホコリが溜まりやすく、より傷みやすくなるわけだ。しかし、シューキーパーを入れれば、革を突っ張った状態にできるので、履き皺を伸ばす効果がある。結果、傷みにくくなるわけだ。
手間をかける分、評価も高まる
「なるほど。そうか!」と安価なプラスチック製のシューキーパーをつっこみはじめた方もいるかもしれないが、できれば木製のシューキーパーにしておきたい。
諸説あるが、人間の足は、1日で100ミリリットルの汗をかくといわれている。1日履いた靴はその水分をたっぷりと吸い取っているわけだ。木はこうした水分を吸ってくれる機能を持つ。プラスチックにはこの吸水性は皆無。「なら、乾燥剤を入れたらいい」と返されたらそのとおりだが、乾燥剤は寿命が早く、何度も入れ替える必要がある。相対的にみたら値ははるが、木製シューキーパーのほうがお得ともいえるのだ。
以上、靴磨きを中心に靴のメンテナンス方法をお伝えしてきた。確かに、手間ではある。しかし、こうしたひと手間ができる人こそ「ていねいな仕事ができる人」と判断されて、「靴がキレイな人=デキる人」という評価につながる。仕事のスキルや語学などを磨くのも大事だが、靴磨きも怠らず、頭からつま先まで、意識高い系を目指したい。
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