安い靴ほど「靴磨き」をサボってはいけない 若いうちに覚えておきたい「靴メンテ」のワザ
「ゴシゴシゴシと靴全体に塗りこむようにやや強めにブラッシングしてください。もっとも、だからこそブラシにはクリームの色がつく。そのため、豚毛ブラシのほうは、黒い靴用と茶色い靴用、2つは揃えておきたいですね」(堀江氏)
ブラッシング後は、乾拭き。また新しいコットンネルを指に巻き、今度は何もつけずにクツ全体を拭こう。丁寧にゴシゴシと磨きこまずとも、表面上に残っているクリームを拭き取るイメージだ。これだけで保湿と補色は完璧。1万円を切る靴だろうが、ジョンロブの靴だろうが、革靴ならば、磨く前よりぐっとツヤ感が生まれるはずだ。
扉のある靴入れに靴を入れてはいけない
どうせ靴を磨くなら「鏡面磨き」にも挑戦してほしい。これは文字通り、靴のアッパー部分、とくに履いた時に目立つつま先部分を、鏡の面のように光沢を出す方法だ。まず指に巻きつけたネル生地を少し湿らせて、「ワックス」を用意。今度は10円玉の半分程度の大きさで薄く取る。それをつま先部分に塗ったあと、今度はそこに水をほんの2、3滴たらして、溶かしながら塗りこんでいく。
ワックスは乳化性クリームと異なり、ロウが入っていて油分が強い。水と併せて磨くと、それこそ板張りの床にワックスをかけたように、ピカピカに光り輝いてくるのだ。
「本来、フォーマルなシーンで使う磨き方ですが、もちろん普段使いの靴を鏡面磨きしてあるだけでワンランク、ツーランク上の靴にみせることもできるし、実は防水効果という機能面でのメリットもある。ひと手間増えますが、試してみてほしいですね」(堀江氏)
「でも、時間がかかりそう」と、ここでまた怯む人もいそうだが、全部の工程をあわせても慣れれば一足10分程度で終わらせられるし、やればやるほど早くなる。
最後に、靴を長持ちさせたいならば、以下の2つも実践してほしい。
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