私立大「財務力ランキング」ベスト30
半数近くの私立大が“赤字経営”
蓄積資産を増やした大学は?
最後に、財政余裕度の高いトップ30大学を見る。現金化が比較的容易な運用資産(流動資産+その他固定資産)から、返済が必要な総負債を引いた内部留保額が多ければ、財政に余裕があるといえる。その額を総資産で割ってランキングした。
上位の大学の多くは、帰属収支差額が継続的にプラスで、蓄積資産を年々増やしてきた大学だ。7位の札幌国際大学や15位の湘南工科大学は、ほかのランキングには出ていない。帰属収支のプラスを積み上げることで、財政余裕度を高めた。
なお、11年度末で内部留保資産比率がマイナスとなっている大学は全体の14%に上る。財政に余裕のない大学が1割以上存在し、今後、さらなる注意が必要となる。
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