まだまだ続く、中国の「クルマバブル」
2012年度の中国市場における新車販売台数は1930万6400台と発表されました。4年連続世界一となりましたが、伸び率は前年比4.3%で、成長にカゲりが出ているとの報道が見られます。しかし、中国で実感する消費者のクルマの購買意欲は相変わらず旺盛です。
今中国では行政が新車販売の規制を強化しており、上海ではナンバープレート入手に小型車1台分くらいのおカネがかかると言われますし、北京は新ナンバープレートの発行枚数を抽選方式で厳しく制限しています。たとえば今年1月のナンバープレート申請数140万4026に対して認可数は1万8653、当選確率は約75分の1という狭き門となっています。
大気汚染の悪化を受けて、北京市はさらにクルマの台数規制を強化するようで、1家族当たりの所有台数にも制限をかけるという報道も出ています。規制をかけなければいったい販売台数がどこまで伸びるのか、恐ろしい気がします。前年比4.3%増というのは、このような状況下での数字なのです。
2012年度のクルマ販売は日本ブランドの独り負け
そんな中、日本車は軒並み販売台数を減らしました。China Dailyの報道によれば、反日運動の影響もあって日産が118万1500台でマイナス5.3%、トヨタが84万0500台で4.9%減、本田が59万8577台で3.1%減、マツダが18万7087台で12.9%減です。
ちなみに、中国市場でトップを争っているのはGMグループ(前年比11.3%増の約284万台)とフォルクスワーゲングループ(前年比24.5%増の約281万台)です。同紙は、今後、日本のクルマメーカーが第3位のヒュンダイを含めたトップ3に追いつくのはほぼ不可能だと辛口の解説を加えています。
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