ポケモンGOは、「店舗集客アプリ」の大本命だ

早くも多くの店舗が他のツールを捨て始めた

「1980─90年代生まれの人はポケモンと共に育った。親しみやすく、安心感があることから、わずか数日で何百万人もの人が利用するようになった」と、ニューヨーク市の広告制作会社「Reason2Be」のマネジングディレクター、ジェレマイア・ローゼン氏は指摘。

「マクドナルドやホームデポといった米ブランドも参入している」と述べた。

テク系情報サイト「ギズモード」が13日伝えたところによると、オーストラリアの学生が、スポンサーシップ制度を示すポケモンGOのコードを解読し、マクドナルド<MCD.N>の名を挙げた。マクドナルドはこの件についてコメントを差し控えている。

改革者をぶっ壊す

現在自分がいる場所に「チェックイン」した顧客にクーポンや賞品を提供するアプリ「スワーム」を運営するフォースクエアや、多くの事業者がディスカウントを提供する手段として利用するグルーポンやリビングソーシャルのようなソーシャル電子商取引(EC)サイトにとって、ポケモンGOの人気は脅威となる。こうしたサイトは、顧客が小売業者のクーポンを購入するたびに店舗から報酬が得られる。

グルーポンとリビングソーシャルからはコメントを得られていない。フォースクエアはポケモンGOの影響を語るには時期尚早だとしている。

マーケティング専門家は、モバイルゲームのユーザー基盤が拡大するにつれ、小規模事業者が今後ますますポケモンGOに向かい、マーケティング費用の一部をそちらに割り当てる可能性があるとの見方を示した。

「ポケモンGOの登場で、実店舗は、過去数年にわたり依存してきた多くのデジタル(マーケティング)手段から離れつつある」と、ニューヨーク市のコンサルティング会社DDGのソーシャルメディア・モバイル担当責任者クリストフ・ジャメット氏は語った。

同氏はまた、「一度にかなり多くの人を引きつけられる地理位置情報を利用したソーシャルプラットフォームはまだない」と述べた。

分析会社シミラーウェブによると、ポケモンGOのプレーヤーはエンゲージメントが高く、彼らの滞在時間はフェイスブック<FB.O>傘下のインスタグラムやメッセージングサービス「ワッツアップ」、スナップチャットのような最も人気のある一部ソーシャルアプリをはるかに上回っている。

多くの店舗は、プレーヤーが新たなポケモンボールを手に入れたり、パワーアップしたりできる場所「ポケストップ」であると宣伝し、顧客獲得に努めている。大手ブランドがこれに加わることは時間の問題だと、専門家はみている。

「彼らはすでに検討している」と、メディア投資管理グループ、マクサス・グローバルのトム・ケルショー氏は言う。

第3者からさらに収益を得る可能性のあるポケモンGOの大流行によって、米国などで先行配信が開始された6日以降、任天堂の株価は急上昇し、同社の時価総額は100億ドル近く増加した。

(Angela Moon記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

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