ポケモンGOは、「店舗集客アプリ」の大本命だ 早くも多くの店舗が他のツールを捨て始めた
[ニューヨーク 13日 ロイター] - スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」は、アプリストアにおいて世界最速で1位となる人気ぶりだが、業界関係者によると、小規模ビジネスの集客に特化した若いIT企業に対抗し、最終的には大手ブランドのマーケティングを担うことになるかもしれない。
任天堂<7974.T>が開発に参画したポケモンGOはスマホの位置情報を活用し、現実世界を舞台にポケモンを捕まえたりするゲームで、デイリーアクティブユーザー数は、短文投稿サイト、ツイッター<TWTR.N>のそれを超え、同ゲームはすでに地域のレストランやカフェ、小売店舗が新規顧客を呼び込むのに寄与している。
売り上げが75%も急増
ニューヨーク州ロングアイランドにあるピザ屋は、ポケモンのキャラクターを店に引きつける機能を起動させることで、売り上げが週末にかけて75%も急増。ニューヨーク・ポスト紙によると、同店のマネジャーはポケモンのキャラクター10個以上を引きつけるのに10ドル支払ったという。
このような即効性は、過去数年間、小規模事業者のオンラインマーケティングに革命をもたらした共同購入クーポンサイト運営の米グルーポン<GPRN.O>やリビングソーシャル、位置情報に基づくモバイル交流サイト(SNS)サービスなどを手掛けるフォースクエアや他の比較的新しい企業にとって、潜在的脅威となっている。
ポケモンGO人気爆発の原因は、20年前にデビューしたゲームソフトへのノスタルジアと、できるだけ多くのキャラクターを獲得して称賛を得たいプレーヤーの存在にあるようだ。