日経平均は4日続伸、任天堂株は大商い 米株高・円安支援、大型株中心に買い優勢
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸した。連日で最高値を更新した米ダウ<.DJI>などを背景に買いが先行。1ドル105円近辺へとドル高/円安に進んだ為替が追い風となり、堅調な値動きだった。スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」への期待が続いている任天堂<7974.T>は東証1部の売買代金の17%を占める大商いとなった。
日経平均は前日までの3日連続高で値幅1100円以上の大幅上昇となっており、寄り後には戻り待ちの売りなどに押され小幅安となる場面があったが、下押し幅は限られた。米株高や円安など外部環境の改善を背景に投資家はリスクをとりやすくなっており、大型株を中心に買い優勢の展開が続いた。
そのなか任天堂関連や政策関連などテーマ株物色が活発化。前日比15%高となった任天堂の売買代金が4303億円と膨らみ、個別銘柄の売買代金として過去最高とみられる東京電力<9501.T>の4456億円(2013年5月21日)に迫った。「ポケモンGO」を共同開発した米Nianticに出資しているフジHD <4676.T>など関連株も活況だった。
松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「全体相場の戻りに一服感が広がるなか、個人投資家や海外短期筋、証券会社の自己売買などさまざまな投資家が任天堂などの材料株に一極集中している」と指摘した。
ほか、光村印刷<7916.T>やナカバヤシ<7987.T>、図書印刷<7913.T>、共同印刷<7914.T>など印刷関連銘柄が上昇。天皇陛下が生前に皇太子殿下へ譲位する「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示していると報じられ、皇位継承時には元号が改められ、関連需要が生じるとの思惑が広がった。
半面、ガリバーインターナショナル<7599.T>がストップ安。三菱自動車工業<7211.T>やスズキ<7269.T>の燃費不正問題に伴う中古車オークション相場下落などを背景に2017年2月期の連結業績予想と配当予想の下方修正を発表し、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり1119銘柄に対し、値下がりが696銘柄、変わらずが152銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 16385.89 +154.46
寄り付き 16242.20
安値/高値 16229.26─16398.73
TOPIX<.TOPX>
終値 1311.16 +10.90
寄り付き 1301.13
安値/高値 1299.53─1312.43
東証出来高(万株) 205377
東証売買代金(億円) 24920.19
(杉山容俊)
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