築地王が伝授する「さよなら詣で」のポイント

移転直前!この夏は築地市場に行ってみよう

外国人観光客にも人気のスポット、築地市場。場内市場と場外市場を一度に探索できるのはあとわずかだ(撮影:梅谷秀司)

今年2016年11月、東京の台所として長くわれわれの胃袋を支えてきた築地市場が閉場し、豊洲へ移転します。約80年の歴史を持つ築地市場を今の形でみることができるのは、あと数カ月のみです。そこで今回、移転前に築地市場に行ってみたいという人のために、「是非、行っておきたい」探索ポイントをご案内いたしましょう。

築地市場と一口に言いますが、築地には成り立ちと性格の異なる2つの市場があります。

一つは、東京都が管理する公設の市場で、正式名称は東京都中央卸売市場築地市場、通称を「場内市場」と言います。場内市場は卸売専門で、有名なマグロのセリもこちらの場内市場で行われています。

もう一つが、場内市場に隣接したエリアにある築地場外市場商店街、通称「場外市場」です。商店街というくらいなので、場外市場は個別の店舗の集まりで、場内市場のような公の管理者は存在しません。

場内市場=プロ向け、場外市場=一般客向けと間違った情報が流布されていますが、場外市場ももともとプロ向けの卸売業者が集まった問屋街です。

移転するのは場内市場だけ

誤解している人が少なくないようなのですが、今回移転をするのは場内市場だけで、場外市場は今の場所でこれからも存続します。ですので、「築地は今年が最後だから」と、さよなら詣でに行って、場外市場だけうろちょろして帰るのは、マヌケ以外の何物でもないのです。

「一般客は場内市場に入ってはいけない」と、思い込んでいる人も少なくないようですが、それは間違いです。いろいろと制限はありますが、一般客の場内市場の見学も許可されています。

場内市場で、一般客の立ち入りが許可されているのは大きく分けて2カ所です。

一つは飲食店や物販店が並ぶ、通称「魚河岸横丁」と呼ばれているエリアで、もう一つが仲卸業者の売り場です。「魚河岸横丁」に関しては後ほど、説明しますので、まずは仲卸業者の売り場から説明します。

築地市場の水産部には、大卸と呼ばれる規模の大きい卸業者が7社あり、日本はおろか世界中から海産物を仕入れています。その大卸から、それぞれが得意とする種類の魚を購入し、買い出し人に販売するのが仲卸と呼ばれる卸業者で、築地の場内市場には現在約650社の仲卸が店舗を構えています。

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