次の目標はリーマン後の戻り高値1万1408円 日経平均株価が終値で1万1000円台回復

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「アベノミクス相場」はどこまで続くか

1月30日の日経平均株価は、前日比247円高の1万1113円で引け、心理的なフシ目となっていた1万1000円水準を終値ベースで上回った。

新興不動産銘柄に再び火がつく

これまで「米ドルに対して1円円安が進めば日経平均は200円上昇」と言われるほど、日経平均と為替相場の動きは強い相関性が見られたが、30日はやや円安が進んだ程度。日経平均が「抜け駆けて」、上昇している。この上昇を牽引したのは先物の大口買いだ。フシ目の1万1000円を突破したことで、追随買いが入った」と、DZHフィナンシャルリサーチの日本株情報アナリスト、東野幸利氏は言う。

強い相場では、悪材料が出ても受け止め方も違う。たとえば、29日、株式取引終了後、建設機械大手のコマツが13年3月期通期業績予想の下方修正を発表。翌営業日の30日、同社の株価は前日比マイナスでスタートしたが、その後は、「当面の悪材料出尽くし」とも受け取られ、同社の株価がプラス圏に浮上したことも、これから決算発表が本格する中で他の大型株の買い安心感につながったもようだ。

また30日の動きで目を引いたのが、新興不動産関連銘柄の急騰だ。昨年秋からすでに大きく上昇してきていたが、ここしばらく一服していたところで、再び火がついた。一方、大きく下がったのは、このところ大型株が停滞していた間に急騰していた、新興市場のバイオ関連銘柄。このように、常に何らかの銘柄が循環で物色されて上昇しているのが、年明け以降の相場の特徴であろう。

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