「薄毛に悩む人」が意外と知らない育毛の常識 髪や頭皮を逆に傷めていませんか

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筆者自身が頭頂部の薄毛に悩まされていましたが(左)、生活習慣の改善などにより克服しました

薄毛で悩むと洗髪するたびの抜け毛の本数がついつい気になりおっくうになりかねません。しかしその逆もあります。

「薄毛は皮脂が原因」と育毛サロンや美容室で言われることがあります。確かに過剰な皮脂は髪によくありません。だからといって1日に何回も洗髪するのは注意。髪や頭皮にとっては必要なバリアまで除去されてしまい、頭皮がどんどん弱り、髪も育ちにくい環境になるだけです。

過剰な皮脂は確かによくありませんが、皮脂は髪と頭皮の水分蒸発を防ぎ、潤いを保つために必要な潤滑剤の働きもしてくれます。これをすべて取り去ってしまとフケやかゆみ、炎症、さらなる抜け毛を招いてしまいます。それに皮脂を取ろうと洗いすぎてしまうと、それを補おうとかえって体が皮脂を過剰に分泌するようにもなってしまいます。

髪に優しい洗い方

髪の状態を悪くしないためには、1日に1回、適切な洗髪剤を用いて洗髪すれば十分なのです。それも十分なすすぎとブラッシングがお勧めです。髪に優しい洗髪の具体的なやり方を紹介しましょう。

まずブラッシングで髪どおりをよくします。次に髪をたっぷりとお湯で濡らしてすすぐことで汚れの7割前後は落ちます。その後にはじめてシャンプーを使って前洗いをします。指の腹を使って5本の指で回しながら、頭皮を上に伸ばすような感じで洗っていきます。

1度目はどうしても泡立ちにくいので、シャンプーをやや多目に使う必要が出てくるかもしれませんが、力を入れてゴシゴシと洗わないように。爪を立てて洗うのは御法度です。頭皮は非常にデリケートなので、力を入れて洗うことで頭皮下の毛細血管が傷みやすくなります。赤ちゃんの肌を触るような優しい力加減で大丈夫です。

そしてシャンプーを洗い流します。汚れ具合をみて必要なら2回目のシャンプーをしましょう。大事なのは最後のすすぎです。シャンプー剤が頭皮に残らないよう少し時間をかけてしっかり念入りにすすぎます。

最後にタオルドライです。まずタオルを軽く頭髪に押し当てて乾かす。強く拭かないのがポイント。十分に水気が切れらブラッシングです。ドライヤーで乾燥させる前にブラッシングをすると、早く乾かせます。しっかり髪と頭皮まで乾燥させないと、髪や毛根が弱りやすくなります。育毛剤を使いたい人はここで育毛剤を散布すると良いでしょう。

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