日本の自動車レースに芽生える優雅な観戦法

サーキットのホスピタリティルームがスゴい

アウディのホスピタリティルームは赤と白を中心とした落ち着きある雰囲気だ

これまで日本ではあまり見られなかった優雅な観戦スタイルが、私たちの身近なサーキットでも徐々に定着しつつあることをご存知だろうか?

大人の新たな社交場

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

ホテルのバルコニーでシャンパングラスを傾けながら、疾走するレーシングカーの一群を見下ろす……。ホコリまみれの椅子に腰掛け、風と強い日差しを浴びながら観戦する国内のレースファンにはあまりにも現実離れしたシチュエーションだが、F1モナコGPなどヨーロッパのビッグイベントでこうした優雅な観戦スタイルが定着している背景には、「もともとモータースポーツは競馬などと同じ上流階級のためのスポーツ」という意識が強く影響しているように思う。

もちろん、海外のビッグイベントでも野ざらしの観客席は数多くある。いや、そちらのほうが圧倒的多数だ。けれども、たとえばイギリスの競馬であれば馬主やイベントスポンサーをもてなすための特別な施設が用意されていて、静かで快適な環境のなか、ぜいたくなランチがシャンパンやワインとともに振る舞われる伝統がある。

そこで彼らは共通の関心事であるスポーツについて語り合ういっぽうで、経営者や管理職の立場でビジネスに関する情報交換をおこなったりもする。いわば、それは屋外の観客席とは別世界の、上流階級のための社交場なのだ。

ところで、これまで日本ではあまり見られなかったそんな観戦スタイルが、私たちの身近なサーキットでも徐々に定着しつつあることをご存知だろうか? たとえばスーパーGTが開催されている富士スピードウェイや鈴鹿サーキットでは、ピットビル内に設けられた特別な部屋で自動車メーカーなどがホスピタリティサービスを行っている。

今回は、スーパーGT第2戦が開催中の富士スピードウェイでメルセデスベンツとアウディが運営するホスピタリティルームを取材したので、その優雅な世界を紹介することにしよう。

まずはメルセデスベンツから。

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