「部下をできる人に演出する」と仕事は回り出す 部の成果が上がり、部下にも慕われる!

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◆いつも幸せそうにする

幸せそうにしている上司と深刻そうにしている上司とでは、あなたならどちらの部下になりたいですか? ほとんどの人にとっては、幸せそうにしている上司の方がいいはずです。だからこそ、まず今のあなたを幸せに「見せる」ようにしましょう。

そのためには、自分で自分にオーケーを出すことです。あなたのすべてがオーケーです。すべてはここから始まります。あなたのすべてが世界に受け入れられているとイメージしてください。あなたは幸せな上司です。

それでは、この「幸せ」という感覚を部下に向かって表現してください――。

あなたならどう表現しますか? 「私は幸せだ!」と叫びますか? それはそれで効果的かもしれませんが、それだけでは不十分です。

あなたの幸せの表現は仕事の中で行いましょう。幸せだからこそ、仕事に情熱を向けることができます。幸せだからこそ、自分の成長を望むことができます。あなたが幸せであれば、もう他人と比べる必要もありません。

あなたが乗り越えるべきものは、他人ではなく、今のあなた自身です。あなたが成長する姿を見せれば、感銘を受けない部下はいません。成長しない上司は、部下にとって魅力的にはうつりません。

その仕事が部下にとってどんなメリットがあるかを示す

最後は、「その仕事が部下にとってどんなメリットがあるかを示す」についてです。

あなたには部下に任せている仕事がありますね。その仕事がなぜ必要なのかをしっかりと部下に伝えていますか? 部下に仕事を任せるならば、必ず仕事の全体像も一緒に伝えます。

そして、ここからが一番大切なポイントです。それは、この仕事をすることで、その部下にどんなメリットがあるのかを教えること。

「この仕事をすることで、××の能力が伸びていきます」

「この仕事を達成すれば、社内で××と評価されます」

部下のどの能力が伸びるのか、部下の将来にどのように役立つのかをしっかりと伝えるようにします。すると、部下は本気で動き始めるものです。

そして、さらに一歩踏み込んで、やるべきことを部下の口から言わせるようにします。人は他人に言われたことはなかなか実行できませんが、自分で口にしたことは、受け入れやすいからです。

「それでは、やるべきことを繰り返してみて?」

もし言えなかったとしても、「これとこれだよね。もう一度言ってみて?」と、必ず部下の口から言わせるようにします。

コーチングやカウンセリングがビジネスの場で効果的なのは、相手の口から言わせるからです。相手の話を「聞く」からではありません。相手に「言わせる」から効果があるのです。必ず部下の口から言わせるようにしましょう。

坂本 松昭 マネジメントストラテジスト

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さかもと まつあき / Matsuaki Sakamoto

神奈川県生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了(理学修士)。政策研究大学院大学修了(公共政策修士)。専門は、経営管理、データサイエンス。

都市銀行勤務を経て、現在は大手企業に所属。単独部門では解決できない全社的な問題解決に取り組むほか、中小企業経営にも参画の経験がある。組織力強化のためのメソッドを提唱し、多くの職場で成果を出している。

著書に『誰がやってもうまくいく!最強の組織づくり』(同友館)がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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