世界は金融相場株高!「サマーラリー」出現も 今週の日経平均予想 1万5500〜1万6500円
EUが英国に有利な条件を与えるはずもない。なぜならその気配を見せれば他国も離脱して好条件を得ようと、EUがバラバラになるもっと大きな離脱ドミノショックが起こるからだ。英国に進出している日本企業も、様子を見ざるを得ず、経営戦略を決定できずにいる。
そんな時間軸にマーケットが付き合うはずもない。ひとまず世界は、夏休暇前のひと稼ぎに動き始めたようだ。日本がそれに乗れる政策を出すことを期待する。
先週末発表された5月のCPIは、前年同月比マイナス0.4%で3年1カ月ぶりの下落幅だった。6月の東京都区部のCPIはさらに大きいマイナス0.5%で、デフレ脱却の姿は見えない。消費の中心は、物から「こと」へ、さらに軽い精神の時代に入っているからだ。マイナス金利だけではデフレ脱却はできない。財政出動との合わせ技が必要だ。
個人投資家は中小型個別株の物色を
予定では、7月7日の日銀支店長会議、さくらリポートを経て、月末28、29日の日銀金融政策決定会合が焦点となる。国会では9月の臨時国会の前、参院選挙後の院の構成を決める7月の短期臨時国会で、補正予算規模等の発言があれば、インパクトはある。外国人投資家が戻って来る条件としては「政策円安」だと、筆者の周りの外国人投資家自身が言っている。
岡三証券グローバルウィーク7月4日号で、これからの投資家の考え方として「個別株を選別することが重要だ。日本では円高が業績面に与える影響が軽微な内需関連株、米国では連続増配のグローバル優良株などがその対象となろう。相場全体の動きにとらわれず、優良銘柄を敏感に探し出す選球眼が求められよう」と、結論づけている。
他社も同じような結論で、筆者が今までくどいほど言ってきた中小型個別株物色の流れは変わらない。個別株が上がれば、市場全体も上がってくる。これがきっかけになって円安に振れれば、「意外なサマーラリー」が出現するかもしれないと思っている。
今週の日経平均予想レンジは、1万5500円〜1万6500円。
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