スズキ修会長、責任問う声に「徹底的に残る」

株主も迷う、カリスマ経営者の難しい引き際

周囲が「まじめ」と口をそろえる俊宏社長(中央)。発言内容に華やかさはないが、言葉に力強さは増している(写真:記者撮影)

クーデターに近い形で退任に追い込まれたセブン&アイホールディングスの鈴木敏文会長、後継候補を退任させて続投を宣言したソフトバンクの孫正義社長など、最近はカリスマ経営者の引き際の難しさを感じさせる出来事が続いている。その難問に直面し続けているスズキにあって、修会長は、「行ける所まで行く」つもりなのだろうか。

総会後の取締役会で、修会長が退いたCEO職に俊宏社長が就くことが決まった。これで俊宏社長はCEOとCOOを兼務し、来年の株主総会の議長はCEOである俊宏社長が担う。カリスマの威光を最大限利用しながら、少しずつ、だが着実に継承を進めていく方針のようだ。

総会での株主と経営陣との主なやりとりは以下の通り。

インドでは市場拡大を上回るペースで成長

――(スズキが2015年7月から始めた)インドの高級車チャネルNEXA店の状況とインド子会社の見通しは?

鮎川堅一マルチスズキインディア社長
:2015年7月から新しい販売チャネルとして展開しているNEXA店は2016年3月末で127店、6万8000台を販売している。これはGM、VW、日産自動車の1年間の販売台数を上回る数字。NEXA店は今期末までに250店を計画している。

インドの乗用車市場は前年比7%増となったが、その中でマルチスズキは12%増と市場の成長ペースを上回った。シェアは前年の45%から46.8%に増加している。売上高は(日本円で)初めて1兆円を越え、当期利益は845億円と過去最高となった。当期も伸長を計画している。

2020年までの中期経営計画の中で、インドで200万台の生産能力を持つ目標を掲げている。現在の150万台の生産能力に加え、2017年に生産開始予定の新工場で25万台。さらに第2工場を準備しており、インド事業を拡大したい。

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