スズキの燃費不正、どこまで「罪」といえるか

鈴木修会長、不正に「認識甘かった」と懺悔

今年2月に発売されたイグニスでも燃費測定で不正が行われていた(撮影:鈴木紳平)

「法令違反に対する重大さの認識がなかった」――。5月31日、国土交通省の記者会見場でスズキの鈴木修会長はこう反省の弁を述べた。

スズキが燃費測定において、法令に定められたものと異なる方法を採用していたと明らかにしたのが5月18日のこと。その後の追加調査の結果がこの日に明らかにされた。

不正の対象車種は、スズキの14車種と他社へ供給する12車種(14車種で重複)の計26車種。前回報告のスズキの16車種、他社へ11車種から修正された。

型式指定取得のための燃費試験で必要とされる走行抵抗値を測るには、屋外で自動車を走らせて走行抵抗を測定する「惰行法」で行う必要がある。しかし、スズキは風洞試験室で測定した空気抵抗やタイヤやブレーキなどの抵抗を測り、それを積み上げることで走行抵抗値を求めていた(以降、「積み上げ法」と呼称)。

「われわれの認識が甘かった」と謝罪

不正な計測方法を採用した理由として、社内で定める業務フローが守れていなかったほか、チェック体制も十分に機能していなかったことが改めて報告された。

18日の会見で修会長は「善意でやった、無知でやったといろいろありますから。燃費を良くしようとして手を抜いたなら問題ですけど、善意でやったということになると人情的に考えないといけない」と述べるなど、問題の重大性を認識していないような発言が目立った。

だが、この日は「(18日は)違反と知っていてやったか、無知でやったかで差をつけるべきと申し上げたが、これだけの不正になると前言を取り消し、すべて法に従って処理するしかないと現在は考えております」「5月18日時点で認識の甘さがあった。われわれの認識も間違っていた」と白旗を上げた。

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