LINE大爆発! ユーザー1億人突破へ 日本発のソーシャルメディア
ツイッターやフェイスブックを上回る猛スピードでユーザーを獲得している日本発のサービスがある。それが、主にスマートフォンで使われる無料通話・メールアプリのLINE(ライン)だ。いま通信・IT業界で注目の的となっている。
使い方は簡単だ。スマホにインストールし、友だち登録したユーザー同士であれば、国内外を問わず無料で通話やメールをすることができる。2011年6月にサービスを開始し、1年半後の12年12月には世界でユーザー8500万人(うち国内約3700万人)を獲得。1月中には1億人突破が確実な勢いだ。
同じようなサービスがある中でLINEが人気を集めた理由は主に三つ。まずは携帯電話会社に関係なく無料というわかりやすさだ。次に、これまでのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と違い、友だち申請の煩わしさがなく、友だちとすぐにやり取りできること。そして、絵文字よりも大きくてインパクトのある、スタンプという機能を備えたことである。
海外でも瞬く間に浸透
文字(テキスト)と一緒に使うのはもちろんだが、スタンプだけでやり取りするという、新しいコミュニケーションも生み出した。最初にLINEに飛びついたのは若者だが、今や幅広い年齢層に広がっている。海外でも、東南アジアなどで瞬く間に浸透した。
ジャーナリストで『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついたのか?』の著書がある、まつもとあつし氏は、LINEの浸透ぶりには、これまでのサービスとは違うものがあると指摘する。
「ツイッターやフェイスブックなどは、まずインターネットの先進ユーザーが使い始めて裾野が広がった。しかしLINEは逆。フィーチャーフォン(従来型携帯電話)から乗り換えてスマホを使い始めた人たちに支持されて広がっている」
すでに、VoIP(無料通話が可能なIP電話)で先行したスカイプを使っている人には、LINEの機能は物足りないと思えるだろう。しかし別の角度から見ると、LINEはシンプルで、誰にとっても使いやすい、という評価になる。
LINEを運営するNHNジャパンの森川亮社長は「スマートフォンに特化し、使い勝手とデザインにこだわった」と話す。実際、LINEの伸びはスマホの普及が後押ししている。
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