LINE大爆発! ユーザー1億人突破へ 日本発のソーシャルメディア

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ポイントはクローズド 背景にはソーシャル疲れ

NHNジャパンによると、ユーザーの男女比はほぼ半々で、30歳未満が半分以上を占めている。ほかのSNSと比べると、スマホの特性を生かした一対一のクローズドなコミュニケーションに焦点を合わせている。実は、この領域をターゲットとしているサービスは、今までありそうでなかったのである。

では、なぜクローズドなのか。それは、ミクシィやフェイスブックなど一対多数のSNSが普及した結果、「ソーシャルメディア疲れ」といわれる現象が生じているからだ。

SNSはインターネット上に新しい世界を創出し、世界各地で多くの人に支持されている。しかし、たとえばツイッターでは知り合いに語りかけるつもりでつぶやいたことが、知らない人にリツイートされて「炎上」したり、拡散が止まらないことがある。これらは、個人や企業にとって、非常に重いストレスになる。

また「フェイスブックでは公開範囲を選ぶこともできるが、適切に選択するのは、実は難しい。機能を理解すると同時に、そこで展開される人間関係を構築するという、両方のリテラシーを持ち合わせていないと使いこなせない」(まつもと氏)

オープンでパブリックな環境ともいえるSNSでは、コメントを書く際にも慎重にならざるをえない。それに対して、LINEはスマホのアドレス帳に登録している友だち中心の限定されたやり取りになるので、ストレートなコミュニケーションができる。スタンプだけという大胆なやり取りも可能となるわけだ。

今回はLINEを生み出したNHNジャパンが、今後どのような事業展開を狙っているのかを探るとともに、多くの人が気にしているプライバシー問題を取り上げた。LINEの普及によって大きな影響を受けている携帯電話会社、追撃し始めたライバル会社の動向にも迫った。世界での飛躍を狙うLINE。そのパワーは、侮れないものがある。

週刊東洋経済編集部
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