大相撲の魅力は、朝稽古を見ずして語れない 公開!7月名古屋場所「朝稽古」見学ガイド
一般的に、本場所が始まる2週間前に番付発表が行われ、その翌日から稽古が本格化する。今年の名古屋場所は、6月27日が番付発表。このタイミングで、名古屋場所の新番付が明らかになる。この日は、部屋の若い衆が新しい番付表を1枚ずつ折って、後援者らに郵送する作業に追われる。どの部屋も、基本的に稽古は休み。翌28日から稽古が始まる。
稽古見学に行くなら、6月28日から、本場所初日前日の7月9日までが狙い目だ。この鍛錬期は最も稽古が激しく、時間も長め。見応えがある。ただし、出稽古に行ってしまって、不在になることもあるから要注意。出稽古先はあらかじめ分かることもあるが、当日の朝に決まることもある。われわれメディアも、部屋に行ってみたものの、目当ての力士が不在で右往左往する場合もある。
また、初日の前日は愛知県体育館で午前10時から土俵祭が行われる。三役以上の力士は出席するため、当日は稽古しないこともある。いつ稽古が休みになるかは、部屋の師匠が決める。部屋によっては、一般公開を取りやめたり、公開は後援者に限定している場合もある。見学に出向くなら、気持ちも時間も余裕をもって出掛けたいところだ。
別の部屋に変更する準備もしておきたい
やはり、お目当ての力士がいる部屋に行くのが最も楽しい。あこがれの力士が一生懸命稽古し、汗を流す姿を見たら、より一層、応援したくなることは間違いない。
自分の家の近くや、駅から行きやすい場所を選んで行ってみるのも悪くない。稽古を見てこそ、それぞれの力士の魅力に触れられる。出稽古や急な稽古休みに備えて、別の部屋に行き先を変更する準備もしておきたい。地理的に近ければ、見学のはしごも十分可能だ。
これも部屋によって異なる。おおむね午前8時前後に到着しておけば、ほとんどの部屋は問題ない。本場所前は比較的長いが、正午にはだいたい終わる。本場所中は取組があるため、早めに終わることが多い。関取によっては、休養を優先して、本場所中は稽古場に来ないこともある。
また、力士数が多い部屋は自然と稽古時間も長くなる。基本的に番付下位から稽古が始まるため、横綱は遅め。われわれ報道陣も、関取を取材する場合は、早めに行って稽古を見てから、最後に話を聞くのがマナー。だが、ある部屋で関取を取材し、その後に横綱のいる部屋へ向かうこともある。横綱は特に、どの記者が何時くらいから稽古を見ているかわかるもの。こちらも、失礼のないように取材することを心掛けている。
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