「バイト命」の娘の学費、親は払うべきなのか

大学を退学させ新しい進路の応援者になろう

もとこ様、お聞きづらい話かも知れませんが、娘さんを今の状態にしている責任の少しは、親であるあなたにもあります。よく苦学生たちの話をきいていますと、親の経済事情を理解するか自ら察して、親にできるだけ負担をかけないよう頑張っている若者が多いことです。娘さんは、もうそのような年齢なのです。

娘さんの場合、両親の経済事情がひっ迫していなくとも、行く気がない大学に授業料を払い続けるのは申し訳ないとか無駄だと、本人から何らかの申し出があって然るべき時期です。それなのに親の不安定な職業事情を聞いてからでも何の効き目もないのは、相当悪い状況です。

授業料を支払うのは、娘をつけ上がらせる行為

前述しました勝子さん流だと、迷わず大学の授業料を払うのは止めるところです。通ってもいない大学の授業料を払い続ける行為は、それだけで親の本心は、大学の卒業をお願いしているようなもので、プレッシャ―以外の何ものでもありません。あるいは(勝子さんを真似ることはできそうにない、まだまだ未熟な)私流に考えますと、それは娘をつけ上がらせる行為です。

勝子さん流をすぐに真似るのは勇気がいり、難しいかもしれません。あなたのご性格でしたら、もし授業料をストップされるとしても私流の解釈でされると思われますが、子どもがよほどのバカでないかぎり、親の本気度を見極めて、少しは状況が改善するのではないでしょうか。

少なくとも親が、ムダな高額の授業料を払い続ける負担とストレスからは、開放されます。

現在はあなたのやっていることと言っていることが一致していません。そこは私も親ですから、その辺の矛盾した行為もよく理解できますが、これ以上それを続けるのは、彼女をますますスポイルし、立派な不良に追いやることに繋がるだけです。娘が浪人して志望校に入るまで頑張ったことと、親はそこまで応援したことで由とし、いったん大学から親子で開放されるほうが良いと思います。

本日の先生の勝子さんなら、そんな娘の洗濯物も優しくしてあげるでしょうが、私ならやってあげないと思います。昼間の仕事を見つけて頑張るなら、洗濯くらいはしてあげますが、今のような状態なら、娘の分だけ取り分けて、残しておきます。ますます娘さんは、反抗的になるかもしれませんが、親から見て最低限の子どもとしての義務を果たせないなら、子どもは家から出て行っても構わないと親が覚悟を決められるかの瀬戸際かもしれません。

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