最終的にはそれしきのことで、親は子どもを見放せるものではありませんが、それくらいの覚悟を持つべきだという意味です。
子どもが間違っているのに、変に機嫌を取ったり親がおどおどしていては、子どもの軌道修正の機会がありません。それを言葉で言ってもダメなら、行動で示すほうを取ります。
親の過保護過干渉も、子どもの自立を妨げる
私にそのように確信させる話がありました。最近、私の友人が、ホームステイで短期に4人のグループを引き受けたそうです。いずれも裕福な家庭の娘さんだったそうですが、バスタオルは使って濡れたままのを足元に散らかせたまま。部屋は食べ物が買ったままのものと食べさしのものと脱ぎっぱなしの服で、足の踏み場もない。
湿気がきついと苦情を言ってきたので調べると、何日も経つのにヒーターをつけっ放しで外出し、一度も電源を切ったことがなく、窓を開けたこともなかったそうです。
いくら注意しても、にこっと笑うだけで改善せず、まるで天然記念物を"4個"泊めたようだったと、悪夢のように話してくれました。そのうちの一人でも"まとも"なら、そうはならなかったはずです。彼女たちの4人の親が、どのように彼女たちをしつけたか垣間見るようで、親の顔も見たくないと言っています。
ここで申し上げたかったのは、子どもが成人すると共に親がフォローしてあげられることは限られていて、過保護はそのまま、子どもの自立の機会を奪うことになっていることです。
親の価値観を押し付けないあなた方夫婦の意識改革で、娘さんが新しい生活と前向きに取り組むのを応援する姿勢を示すべきです。文句を言いながらもあなたが現状維持なら、娘さんも現状維持か、もっと夜遊びが過ぎてその次は? という話です。
生活習慣の乱れは、人生の乱れに直結する場合が多いのです。まず親子関係の軌道修正と、娘さんに普通の生活習慣を身に付けさせることに、親の全努力が払われるべきです。退学するか休学するかを含めて、大学に拘らない親の態度をまず示し、早急に親子の距離を縮める土俵作りを始めましょう。
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