「バイト命」の娘の学費、親は払うべきなのか 大学を退学させ新しい進路の応援者になろう

✎ 1〜 ✎ 166 ✎ 167 ✎ 168 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

最終的にはそれしきのことで、親は子どもを見放せるものではありませんが、それくらいの覚悟を持つべきだという意味です。

子どもが間違っているのに、変に機嫌を取ったり親がおどおどしていては、子どもの軌道修正の機会がありません。それを言葉で言ってもダメなら、行動で示すほうを取ります。

親の過保護過干渉も、子どもの自立を妨げる

私にそのように確信させる話がありました。最近、私の友人が、ホームステイで短期に4人のグループを引き受けたそうです。いずれも裕福な家庭の娘さんだったそうですが、バスタオルは使って濡れたままのを足元に散らかせたまま。部屋は食べ物が買ったままのものと食べさしのものと脱ぎっぱなしの服で、足の踏み場もない。

湿気がきついと苦情を言ってきたので調べると、何日も経つのにヒーターをつけっ放しで外出し、一度も電源を切ったことがなく、窓を開けたこともなかったそうです。

いくら注意しても、にこっと笑うだけで改善せず、まるで天然記念物を"4個"泊めたようだったと、悪夢のように話してくれました。そのうちの一人でも"まとも"なら、そうはならなかったはずです。彼女たちの4人の親が、どのように彼女たちをしつけたか垣間見るようで、親の顔も見たくないと言っています。

ここで申し上げたかったのは、子どもが成人すると共に親がフォローしてあげられることは限られていて、過保護はそのまま、子どもの自立の機会を奪うことになっていることです。

親の価値観を押し付けないあなた方夫婦の意識改革で、娘さんが新しい生活と前向きに取り組むのを応援する姿勢を示すべきです。文句を言いながらもあなたが現状維持なら、娘さんも現状維持か、もっと夜遊びが過ぎてその次は? という話です。

生活習慣の乱れは、人生の乱れに直結する場合が多いのです。まず親子関係の軌道修正と、娘さんに普通の生活習慣を身に付けさせることに、親の全努力が払われるべきです。退学するか休学するかを含めて、大学に拘らない親の態度をまず示し、早急に親子の距離を縮める土俵作りを始めましょう。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事