レノボ高級スマホは、日本にもやって来る 渾身の最上位機種は独自に進化

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いったい、どのような端末なのか。

Moto Zは5.2mmという超薄型ボディに、5.5インチのQHD有機ELディスプレイを搭載。クァルコムがプレミアムクラスのスマートフォン向けに開発したSnapdragon 820、4GBメモリに、32~64 GBのフラッシュストレージを備える。

レーザー方式のオートフォーカスや電子手ぶれ補正を備える1300万画素カメラも”快速”で使いやすい。薄型ながら30時間のバッテリ持続時間を備え、15分の充電で8時間分をチャージできるTurbo Charge機能を備えている。

16個の端子で周辺機器に接続

16個の端子で周辺機器につなぎこむ

まさに今年得られるハイエンドスペックのすべてを備える最新機種だが、それだけならば他社は簡単に追従する。そこでレノボが用意したのが「Moto Mods」という機能拡張できる背面パネルシステムだ。”Mod”とは、嗜好性に合わせて部分的な性能を向上させたりチューニングすることを意味している。

Moto Zには16個の端子が背面に備わっており、マグネットカップリングでJBLの高音質スピーカー、小型プロジェクター、追加バッテリーなどを自在に拡張でき、さらに天然木を用いた背面パネルなども用意される。

ニューヨーク・コレクションでは、デザイナーのヴィヴィアン・タムとのコラボレーションで、機能性とファッション性を兼ね備えた”Moto Mods”を発表するという。

周辺機器としてJBLのスピーカーも用意される

講演後のハンズオンでMoto Zの実機を使ってみたが、いずれのオプションも高性能な上、それぞれがバッテリーを搭載しているため本体のバッテリーを消費しない。さらに、付け外しが極めて軽快に行えるなど優れた設計であることを確認できた。

JBLブランドのスピーカーは音圧、音質ともに充分に驚きを与えるものだったが、10時間の投影が可能という小型プロジェクターユニットも、ビジネスユースには極めて有効だろう。比較的明るい部屋でも、充分な視認性を確保できた。

レノボはこの端子を用いた周辺デバイスのアイディアを募集しており、Moto Mods対応周辺デバイスの技術仕様を公開。商品化支援のプログラムを提供するという。

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