グーグル最新スマホの「未来感」はハンパない AR/VRを体験できる端末がお目見え

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Tango対応端末Phab 2 Proにはリアカメラだけで3種類が搭載される

タンゴ技術は一般的なカメラに、深度を捉えるカメラと160度の画角を持つ追跡用カメラを加えた3カメラ構成とすることで、利用者がいる空間をデジタル情報として取り込むことができる。

さらに取り込んだ空間情報を基に、仮想現実空間に並べたオブジェクトとカメラで捉えた映像を重ね合わせ、アプリの中で自在に扱えるようになるのだ。

自分の部屋がスマートフォンの中で遊び場になる!

前述のLowe's Visionのように、自宅やオフィスを捕捉すればリノベーションに活用でき、ゲームに応用すれば自分の部屋がスマートフォンの中で遊び場に変わる。

Phab 2 Proを発表するLenovo CEOのYang Yuanqing

VR/AR時代の新しいアプリケーションが、ここから生まれ始めるのではないか。2014年ごろからプロジェクトの存在が明らかになっていたタンゴ技術は、まだ生まれたばかりで具体的な新アプリケーションの提案は少ない。しかし、停滞期にあるスマートフォンの新たな進化の扉となってほしいという業界の期待は大きい。

なお、LenovoはこのPhab 2 Proをアジア向けにも9月以降、順次、タンゴ対応アプリケーションの準備が整った地域に投入していく。気になる日本市場への展開だが、Lenovoは買収で手に入れたMotoブランド(モトローラの端末部門)に新たに追加されるハイエンド機「Moto Z」とともに、日本市場での販売を検討中とのことだ。

ただし、(Moto Zの対応周波数バンドはソフトバンクに適合するものの)交渉中の具体的なキャリアパートナーなどは明らかになっていない。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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