自民圧勝で急騰の土木系中堅、増資で小ワザ 狙いは道路橋新製品PR?

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川村弁護士は国内では2件目となる、エー・ディー・ワークス(ジャスダック上場)のライツ・オファリングの法務アドバイザーを務めている。「日本では実績がないことを理由に、証券会社がなかなか引き受けをしてくれないことがネックになり、ノンコミットメント方式とならざるをえない。今回のエー・ディー・ワークスの事案でも調達金額が確定しないリスクは回避できなかった。金融庁も各取引所も、ライツ・オファリングの普及を強く望んではいるものの、普及は進んでいない」と言う。

ちなみに、エー・ディー・ワークスのスキームはエスイーとは異なり、新株の有償割り当てではなく新株予約権の無償割り当て。権利行使期間は11月19日~12月14日だったが、新株予約権は10月17日から12月10日まで上場もさせていたので、割り当てを受けた株主が、買い手さえつけば市場で売却できる仕組みだった。

それではエスイーのケースもライツ・オファリングを含む株主割り当てによる資金調達手法の利用促進を願うジャスダックの意向を反映したものなのかというと、「分割で済むものまで株主割当増資でという指導をしているとは考えにくい」(川村弁護士)という。

真の狙いは新製品「超高引張強度コンクリート」のアピール?

それでは真の狙いは何かというと、どうやら来春に市場投入が予定されている、新製品「超高引張強度コンクリート製道路橋用プレキャスト床板」のアピールらしいのだ。

従来のPC工法は鋼材を使うため腐食のリスクは避けられない。本来アルカリ性であるコンクリートが大気中の二酸化炭素によって中性化すると、コンクリート内部の鋼材がさび始める。鋼材がさびれば体積が増え、コンクリートにひび割れを引き起こさせる。海沿いの道路ではそのリスクは増す。

鋼材よりもはるかに高い強度を有する炭素繊維をセメントペーストに混ぜて使用できれば理想的だが、炭素繊維はセメントペーストとの親和性が低く、コンクリートの補強材としては、炭素繊維シートを表面に貼るという形でしか採用されてこなかった。

エスイーが来春市場投入を目指している新製品は、炭素繊維とセメントペーストの親和性を大幅に改善し、炭素繊維をセメントペーストに混ぜ込むので、塩害に強く、ひび割れもしにくい高耐久性が“売り”だ。

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