フォッシルが狙う「Apple Watch後」の市場 ディーゼルのスマートウォッチが今秋発売!?
――Misfitはウエアラブルデバイスの中でも、シンプルに活動量や睡眠を計測するデバイスを中心に展開していますよね。トップモデルのSHINE2は簡易的な時計機能を持ちますが、機能は限定的です。一方、スマートウォッチはスマートフォンに集まるさまざまな情報を表示したり、通知する機能を持っています。Misfitの技術をどのように“時計”という形にしますか。
手首に装着するウエアラブルデバイスには、大きく分けて3つのタイプの製品があります。ひとつはMisfit SHINE2やRAYといった製品で、中にはバイブレーターもLED表示もない製品もあります。その対極にあるのがOLEDや液晶のディスプレーを搭載するもので、Apple WatchやAndroid Wearが該当します。われわれが注目しているのは、この間にある“ハイブリッド”というジャンルです。
「ハイブリッド」ウォッチとは?
――ハイブリッドとは、すなわち伝統的な腕時計のデザインスタイルを守りながら、活動量計の機能やスマートウォッチの特徴である通知機能を備えるということでしょうか。
世の中にはさまざまな選択肢があっていいと思います。ディスプレーが必要なほど多くの情報表示が必要なら、そうした製品を使えばいいでしょうし、あらゆるインターフェースはスマートフォン側で……ということならば、シンプルなデバイスを提供します。われわれはテクノロジー業界ではなくファッション業界に属する企業ですから、シンプルを美徳として機能を絞り込む方向で開発をしています。
――アナログ時計の中に、SHINE2などが持つ機能を入れてしまうことをイメージしていますが、通知機能なども取り込む予定でしょうか。
デジタルディスプレーで通知するのではなく、たとえば“針の位置”などでステータスを表示したり、通知を行う機能が盛り込まれます。見た目は通常の時計です。ダラスには800人の腕時計を開発するエンジニアがいて、彼らが完全に“腕時計”としか思えない製品を開発します。それがスマートウォッチだとは誰も気づかないでしょう。
しかし、ペアリングしてあるスマートフォンを置き忘れそうになるとアラームで警告してくれますし、自動的にタイムゾーンを検知して時間を合わせてくれます。メール着信や特定の相手からの着信、スケジュールのリマインドなど、必要な通知があれば、それを指針で示してくれます。
――スマートフォンとの接続はBluetoothですか? バッテリーはどのぐらいもつのでしょうか。
われわれが作っているのは、あくまでも時計ですから、半年は連続して利用できるよう設計しています。スマートフォンとの接続はBluetoothです。ただし、他社のようにプラスティック部品で、電波を通す場所を確保するといった安易な設計はしないよう考えて作っています。あくまで時計ですから、腕時計として一般的な材質でケースを作らなければなりません。バッテリーについては、およそ“半年程度”になります。
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